大型船舶の接岸装置
概要
航海を終えた二十万トンから三十万トンのタンカーなどの大型船舶を桟橋に安全に接岸させるために、超音波接岸速度計が国内や海外の主要な港湾施設に設置されています。
桟橋の船首側と船尾側の二ヶ所に、超音波送波器と受波器がそれぞれ水中に設置されていて、沖合いに到着した船舶に向かって水平方向に超音波パルスが発射されます。船体から反射された信号の往復時間を測り、岸壁と船の距離と接岸速度を知ることができます。さらに桟橋の上にタワーが立っており、そこに船舶のブリッジにいる人が、十分認識できるような大型電光標示盤が設置されています。その標示盤に、船首側と船尾側それぞれの桟橋までの距離と速度がリアルタイムで表示されます。
- 要素技術情報
当社および当社以外で文献、技術実験の報告がされている情報として掲載しています。