魚群探知機とは?
魚群探知機は超音波を利用した魚センサー
魚群探知機(以下「魚探」)は超音波を受発信する振動子とデータを画像処理する本体およびディスプレイで構成されています。魚探は超音波の反射によって、水中の魚群の存在や量・種類などを分析することができます。
GPS機能付きで地図表示可能なタイプや、データ通信機能を持った装置も存在します。
またバスフィッシングやワカサギ釣りなど、レジャー向けでの利用も広がっています。
魚群探知機の原理
魚群探知機の原理は山びこと同じ
超音波振動子から発信された超音波は、水中の魚群や海底で反射され、再び振動子で受信されます。
魚探では超音波の発信から受信までの往復時間を距離に換算し、深度(深さ)として表示します。
音波は水中では1秒間に1500mの速さで進みます。
浅い場所では戻ってくる時間が速く、深い場所では遅くなります。たとえば真下に向けて超音波を発射し、戻ってくるまでの時間が1秒かかったとすると、底へ届くまでに0.5秒、底から戻ってくるのに0.5秒かかったことになり、音波が0.5秒で進む距離、750mが水深となります。
また、反射波の強弱により、魚群の大きさや密度、あるいは海底の形状や底質を画像に色別で表示します。
例えば
・魚群の密度が高いほど、魚群からの反射波が強い
・魚群が大きいほど、広範囲から反射波が返ってくる
・岩場など底質が固い(ハードボトム)ほど、海底からの反射波が強い
といった具合です。
ただし、深度によって超音波の減衰量や探知領域が変わるため、反射波強度と深度とを総合的に判断して情報処理を行うことが必要です。