周波数・出力

超音波の周波数・出力

広範囲探知の低周波、高精度探知の高周波

超音波は広がりながら進んでいきます。同じ面積の振動子を使用したとき、50kHz前後の低い周波数は超音波の広がりは大きくなり、広範囲に探知できます。

一方、200kHz前後の高い周波数は、超音波の広がりが小さくポイントの正確な位置を把握できます。
(ピンポイントでターゲットを探る400kHzという高周波の魚探もあります)
周波数は低いほど減衰が少ないため、深い場所では低周波を使い、浅い場所では高周波を使用するのが一般的です。

高周波と低周波を同時に表示できる魚探の場合、低周波には表示されたが高周波に表示されていなければ船の真下から離れたところに、両方ともに表示されて入れば真下に近いところに何かがあることが分かります。

1980_file

低周波の特徴

  • 広い指向角により、広範囲の探知が可能

  • 深い場所まで探知が可能

  • 固い底質を判断材料となる多重反射(振動子から発振された超音波が海底で反射し、再度水面と海底で反射してきた超音波の画像)が現れやすい

  • ポイントの位置を正確につかむことが難しい

高周波の特徴の特徴

  • 狭い指向角により、正確な地形の把握が可能

  • 解像度が高く、小魚などの小さな反応も表示される

  • 深い場所まで探知が難しい

周波数・出力と探知能力の関係

1982_file

出力を大きくすれば反射音圧を高めることはできますが、低周波でなければ音波を深いところまで届かせることはできません。

例えば周波数200kHz・出力600Wを使っている人が、もっと深いところのデータが欲しいときは200kHzで出力を3kWにするよりも、出力は同じ600Wで周波数を50kHzにしたほうが効果的です。

《予備知識》 潮の流れ

1985_file

画面に魚群が表示されているので、その真上に仕掛けを落とせば釣れると思いがちですが、実際は潮の向き・強さを計算せずに仕掛けを下ろすと仕掛けは魚の後方に下りたりします。仕掛けは潮上から下ろすのが基本です。

また魚探を使い始めたころは水中のごみやプランクトンの反応と魚との区別がなかなかつかない場合がありますが、反応映像はそれぞれ特徴を持っていますので、使っているうちに区別がつくようなります。

PAGE TOP